新作から紐解く美学 〜サンローラン〜 BRAND FOCUS vol.4|SPIRE|日本経済新聞 電子版特集

ファッション通でなくとも誰もが見覚えがあるのではと思われるYSLというイニシャルロゴ。YSLとは、すなわちYVES SAINT LAURENT。1970年代には“モード界のプリンス”。のちに“モード界の帝王”となったファッションデザイナー、ムッシュ イヴ・サンローランだ。その頭文字をシンボリックに組み合わせたYSLというデザインは、彼の友人でもあったグラフィックデザイナー、アドルフ・ムーロン・カッサンドルが手がけたもの。以来、この明快でグラフィカルなデザインは、タイムレスな魅力を放ち、ブランドの成長と共に揺るぎないアイコンとなった。今でも、サンローランを代表する人気バッグ「ダウンタウン」を始め、イヴ・サンローラン自身にとって大切なインスピレーション源でもあった友人たちの呼び名を冠した「ルー」「ニキ」「ルル」などには中央にクロージャーとして施されたラインのほかに、「カサンドラ」という名のラインも存在し、不動の人気を誇っている。 イヴ・サンローランを語る上で、普遍的なパワーをもつYSLというロゴと同様にエッセンシャルな代表的スタイルとは何だろうか? ysl とは ピーコート、パンツスーツ、サファリジャケット、スモーキング。いずれも“とびっきり洗練された女性が着る”という形容詞とセットだ。また、シースルー、アートへのオマージュ、ペザントルックなど、現代のファッションにおいても度々浮上するトレンドのルーツは、ほぼイヴ・サンローランの作品に行き当たる、といっても過言ではない。“スタイルの追求と完成”が衣服哲学だったイヴ・サンローラン。クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロが指揮する現サンローランには、今という時代の空気をまとわせながら、メゾンに宿る揺るぎない“スタイル”が脈々と息づいている。
※この特集中、以下の表記は略号になります。 イブ サン ローラン 211 H

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イヴサンローラン